HIROBA
ソングライター水野良樹が主宰するHIROBAの公式noteです。
『考えること、つながること、つくること』
その3つを豊かに楽しむための広場=HIROBAをつくっていく試みです。
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松井五郎さんとの往復書簡を終えて
作詞家、松井五郎さんとの往復書簡企画が、10通目を区切りに一度終わった。
初回から約1年を通しての手紙のやりとり。
互いに10通ずつなので、重なった手紙は20通ほど。松井さんも自分も字数制限などは設けず、自由に書き合ったので1通が数千文字の分量となることが常で、たぶん新書1冊分くらいの文字量にはなったかもしれない。
普段、歌詞という、言葉数だけを見ればミニマムな世界での表現を主戦場にしている
松井五郎さんにきく、歌のこと 10通目の手紙「最後の質問」松井五郎→水野良樹
水野良樹様
この書簡もいよいよ最後になりました。この期間はそのままコロナ禍の一年と重なります。自由を奪われる形での自粛や延期に苦しい思いをしている仲間も多く、閉めざるをえなくなったライブハウス、職を変えなければならなくなった人たちも少なくありません。周囲がそんな状況の中で、この書簡を書く時間が、改めて「なぜ作るのか」を自身に問うた時間になったことは言うまでもありません。読み物として第三者がどれ
松井五郎さんにきく、歌のこと 10通目の手紙「最後の質問」水野良樹→松井五郎
松井五郎様
この手紙のやりとりも10通目になりました。
往復書簡として続けたこのやりとりは、新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の嵐のなかで交わされたもので、やがて振り返ったときに、この特殊な日々の空気を匂わせるものになっているのだと思います。まるでタイムカプセルのようで実は今から楽しみです。
歌と同じように、こうやって人と人とが交わし合った会話もまた、長い時のなかで雪が降り積もるように