HIROBA
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ある企画が始まる前に、語っておきたいこと④-”かたち”と”物語”を与えられた先で
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夜空の星を眺めて、何を思うのか。
無秩序に散らばった星たちを、線でつないで、星座(=かたち)という虚構を立ち上げるのが人間だ。それらには豊かな神話が添えられていて、今にまで語り継がれている。
そこにあった現実は、暗闇に浮かぶ、星の光だけだ。
そんな、ほぼ無に近い地平から、物語を立ち上げる過程がどんなものだったのか。あえて”語り始めた誰か”がいるはずだと言ってしまうけれど、そのひ
ある企画が始まる前に、語っておきたいこと③-わたしの”りんご”と、あなたの”りんご”
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りんごが、そこにある。
この一文を読んだとき、きっとあなたの頭の中には、おそらく球体で、おそらく赤々しいなにかが、浮かんでいるのだと思う。あるひとは匂いまで思い出しているかもしれない。ところで、ヘタはあるだろうか?葉までついている?そんなひとがいたって、何もおかしくない。あなたも、誰かも、そして僕も。
僕らは、今、りんごを想像している。
だが、あなたが想像しているりんごを、僕
ある企画が始まる前に、語っておきたいこと②-横に並んで、同じ星を眺める。”意味”を共有すること。
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横に並んで、同じ星を眺める。
それはむしろ互いに向き合うことよりも、つながりを感じることなんじゃないか。
そして、それはおそらく、ほとんど人間にしかできないことなんじゃないか。
まっすぐに向き合い、互いの目を見つめ、言葉なり、表情なりを送る。
それはコミュニケーションをしている、情報を送り合っているという意味においては確かにつながっているけれど、人間のつながりかたには、もうひとつ
ある企画が始まる前に、語っておきたいこと①-無意味から、意味を見出す。それがたぶん”人間らしい”ということじゃないか。
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玄関を出れば、無秩序に音が鳴っている。
自動車のエンジン音だったり、子どもの声だったり、近くの線路を電車が通ったときのゴーーっという低音だったり、虫の鳴き声だったり、コンビニの自動ドアが開くときのチャイムだったり…。それらはとりとめもない。どこからはじまって、どこまでで終わるかみたいな区切りも判然としない。だれかが鳴り止むまえに、だれかが鳴り始めていて、ずっとぐちゃぐちゃと。うご