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「TOKYO NIGHT PARK」 関取花さん対談 HIROBA編集版 前編

HIROBAの連載「はなさんさん」でもおなじみの関取花さんを迎えたJ-WAVE「TOKYO NIGHT PARK」の対談。
映画主題歌として書き下ろした「あなたがいるから」と自身初となるエッセイ本「どすこいな日々」を通して語られる書くことの難しさ、そしてポジティブな変化とは?
前後編のHIROBA編集版としてお届けします。

【前編】心と脳ミソと体と

水野 今回は、シンガーソングライターの関取花さんにお越しいただきました。コロナが拡大する前にお会いして以来ですね。

関取 そうですね。

水野 HIROBAの茶会という企画で、高橋久美子ちゃんと関取花さんと3人で。あれは代々木のカフェでした。

関取 サンドイッチの美味しい。

水野 その直後くらいからコロナが広がって…会えなくなってしまい。HIROBAでの連載もかなりの回数になりました。関取さんのエッセイのおかげで、なんとかもっている感じです。

関取 いやぁ、とんでもないです。

水野 関取花さんが新曲をリリースされ、初のエッセイ本も出されるということで。

関取 新曲はもともと予定していたものではなく、コロナ禍でツアーがなくなっちゃって…どうしようという中でお話をいただいて。

水野 そうなんですね。どんなふうに過ごしていましたか?

関取 ボーッとして、散歩して、家でゆっくり料理して。

水野 気持ちが塞ぎ込んだりはしなかったですか?

関取 それが今までと変わらない上に時間ができたので、日頃忘れていた人としての当たり前の感覚をやっと取り戻せた感じがして。朝ちゃんと起きて、ご飯つくって。外歩いて、「あ、空って青いんだな」とか。

水野 (笑)

関取 いや、本当に。スマホのカメラをかざすとお花の名前を教えてくれるアプリがあって、スマホ片手に近所の川沿いをずっと散歩して。クチナシの花ってあるじゃないですか。

水野 演歌が浮かんじゃいますけど。

関取 梅雨時期の雨上がりに、すごくかわいいお花がちょっと顔を出していて。ユーミンさんの「やさしさに包まれたなら」の、あの歌詞の季節ってこの時期なんだと、そのとき初めて知ったんです。すごく感動しちゃって。

水野 なるほど!エッセイを読ませていただくと、観察眼というか、当たり前で見落としがちなことを、関取さんは拾っていくような印象があります。ずっと注意深く見ているんですか?

関取 基本的に動いているものを見ちゃうというか。いつも頭の中がオーバーヒートぎみに生きていて。

水野 常に考えていると。

関取 はい。連載にもよく出てくるように、街で出会った人とか、電光掲示板とかをすごく見ちゃって。お花とか空とかをこの度やっとゆっくり見た感じです。

水野 そこから物語は立ち上がりますか?ひとつのものを見ても、物語が始まらない人と、始まる人がいるじゃないですか。関取さんはイメージが湧く方ですか?

関取 テンションとモチベーション次第ですね。アドレナリンが出まくっているときは、コップひとつ見つめても浮かびます。

水野 ストーリーが?

関取 はい、かっこいいものじゃないですよ。頭の中でふざけながら、ちょっとキザなドラマの役になりきるみたいなテンションで始めるんです。「そのとき、花はコップに手をかざした」みたいな。

水野 実況してるの?やっぱり、ちょっと変じゃないですか。

関取 (笑)

水野 想像の幅があるというか。その幅が、歌だったり、エッセイにつながっていくと思うんです。映画「感謝離 ずっと⼀緒に」の書き下ろし主題歌「あなたがいるから」を配信リリースされますが、つくるときは映画の脚本を読んで?それとも、できあがった映像を見て?

関取 もともと、新聞の投書欄に掲載された一般の方の文章が書籍化されたものが原作で。その投書欄は何度か読んだことがあったんです。主題歌の依頼をいただいてからお出しするまでの時間があまりなくて、映画のホームページにあるような数行程度のあらすじを読んで。たまたま、書き溜めていた中に合いそうなものがあったので、アレンジを考えて、世界観を踏襲して書き直しました。

水野 なるほどね。曲をつくるときは何が浮かびますか?タイアップ作品が目の前にあって、そこからヒントを得ることはあるじゃないですか。どういう順番でイメージを膨らませていくのかなと。

関取 まずは、仕事と思わずに台本やあらすじに目を通しますね。映画でもドラマでも、携われると思うとどんな作品でも気持ちが入るので。見たあとに、嘘みたいな話ですけど、一回ベッドにダイブするんですよ。背中から「よし!」と。

水野 なるほど。整えるのね。

関取 ボロボロの部屋着で全然整ってないんですけど(笑)、天井を見て。すぐに書こうとすると説明くさいものになっちゃうので。

水野 わかります。

関取 口ずさんでみたり、寝た体勢でギターを持ったりして。そこで出てくるフレーズでしっくりくるものが、毎回何かしらあって。

水野 へぇ。メロディが浮かぶじゃないですか。そのときはどのくらいイメージできていますか?

関取 年々変わっていて。20代前半とか中盤はメロディが浮かんだ時点で、その曲の性別、国籍がまず決まっちゃって、そこから動けなかったんですよ。

水野 え!それは?

関取 例えば、これは絶対に日本国籍じゃないという曲には、日本を連想させる言葉や景色を歌詞に入れないとか。別にメロディにラテンコードを使っているからとか、そういうことではなく直感の問題なんですけど。でも、最近はフラットに…実はこの数カ月で変わってきました。

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「TOKYO NIGHT PARK」 関取花さん対談 HIROBA編集版 前編

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