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「TOKYO NIGHT PARK」 ビッケブランカさん対談 HIROBA編集版 前編

以前から親交があるシンガーソングライターのビッケブランカさんを迎えた
J-WAVE「TOKYO NIGHT PARK」の対談。
気になっていた“あの曲”の行方から、新たな時代の制作スタイル、
そしてビッケさんが自画自賛する短編小説のエピソードまで。
前後編のHIROBA編集版としてお届けします。
新たな連載コンテンツ誕生の予感⁉︎

【前編】新たな時代の制作スタイル

水野 お久しぶりです。お元気ですか?

ビッケブランカ お久しぶりです。何も変わらず元気です。

水野 音楽にとっても厳しい状況が続いていますが、制作は続けられていたんですか?

ビッケ そうですね。家にいる時間が長いので、曲づくりが加速しましたね。今は早くライブをやりたいと思っています。

水野 8月2日には大阪城ホールで開催されたイベントに出演されました。

注釈:OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2020 -ジャイガ-スピンオフイベント「THE BONDS 2020」

8月1日、2日に大阪城ホールで開催されたライブイベント。アリーナ規模の有観客ライブとしては緊急事態宣言以降で全国初の開催となり、2日間で約6,000人を動員した。
文化庁発表の「文化施設における感染拡大予防ガイドライン」に基づいて、観客のマスク着用や入口での検温のほか、大阪コロナ追跡システムへの登録、1時間に3~4回の会場換気を実施。アリーナ席はソーシャルディスタンスをキープする「アリーナ立ち位置指定エリア」を設け、スタンド席は左右1席以上のスペースを確保するなど、感染防止対策が徹底された。
ビッケブランカは8月2日に大トリとして出演。

ビッケ 有観客ライブですね。

水野 いやぁ、すごいことですよね。しかもアリーナ規模で、さまざまな対策をとって開催されたと聞きました。久々にライブのステージに立ってみて、いかがでしたか?

ビッケ すごく楽しかったんですけど、久しぶりだと今まで当たり前にやっていたことに改めて驚くというか。まず、照明がまぶしい!こんな明るかったっけ?と思うくらい。

水野 (笑)

ビッケ あとは、ウゥーン!ってロー(低音域)が上がると、ウッと気持ち悪くなるというか。こんな音圧を浴びてたのか!と。

いろんな感覚がリセットされていて新鮮でした。やっぱり拍手を浴びられるというのは…こんなにうれしいことはないなと改めて思いました。

水野 ソーシャルディスタンスで離れていても、お客さんの反応は見えるものですか?

ビッケ アリーナは一人ひとりの周りにきれいに規制線が張り巡らされていて。ステージから見るとまるで京都の街並みのような。

水野 碁盤の目のように。

ビッケ 一人ひとりのリアクションがよく見えますね。それがうれしくもある。

水野 いやぁ、うらやましいですね。僕らは有観客ライブをホントにやってないし、ツアーが飛んじゃったので。みんながヒントやきっかけを手にしたい中で、勇気のある素晴らしいイベントだなと思います。

ビッケ 水野さんは何をされていたんですか?

水野 制作はしてましたけど、制作より生活が忙しいみたいな。小さい子どもがいると予定通り進むことがないので、最初はリズムを保つのが大変でした。その中でどうやって制作やその他の活動をするか、難しい時期が1〜2カ月続きましたね。やっと慣れたところで緊急事態宣言が明けて、またリズムが崩れて…なかなか力が入れづらい時間でしたね。

ビッケ 水野さんクラスになってもやっぱり。

水野 いやいや(笑)。

ビッケ 「関係ないよ、俺はいい曲つくるだけだから」みたいな。

水野 (笑)ないわ!

ビッケ (笑)

水野 ビッケさんは、すごく精力的じゃないですか。リリースも重なって、ニュースも多いし。ノッてる感じですか?

ビッケ そうですね。曲づくりもノッてますし、幸いなことにもともと決まっていた話があったので。それが後ろ倒しになって3カ月くらいの空白が入っちゃいましたけど、それ以降のことは変わらず精力的にできてます。ライブも延期にはなりましたけど、「絶対に中止にはしないようにしようぜ!」と意気込んでますよ。

水野 すごくいいことですね。ビッケさんがいきものがかりのツアーのリハに来てくれて、そのときに「曲がつくれない」みたいな話をしていて。

ビッケ お恥ずかしいです!ホントに。

水野 いやいや。あのとき、本間(昭光)さんもいらっしゃって、ビッケさんの悩みを聞くみたいな会になって。ああだこうだ言っていたことを考えると…「すっげぇ書いてるじゃんか!」みたいな(笑)。

ビッケ いやぁ、ああいう機会を設けてもらったことは明らかに大きなきっかけになってますよ。

水野 おお、そうですか!

ビッケ 「こんな曲どうですか?」って聴いてもらって、水野さんはじめ、本間さんや(吉岡)聖恵さんも意見をくださって。結局、あの曲が完成したんですよ!

水野 ああ、よかった。

ビッケ あと何かが足りないと思っていた曲が完成したことで、扉をバーン!と開けちゃって。

水野 (笑)実際は何に悩んでいたんですか?

ビッケ あの曲は自分に起きた悲しいことがテーマになっていて。それと音楽とを結びつけるということですね。それを音楽にするって、この先たぶん絶対にないんですよ。

水野 ええ!

ビッケ 人生で一回しか起きない僕にとっての悲しい出来事を音楽にするということなので。変に気合が入った自分がいたと思うし、変に考えすぎちゃう自分も…あのとき、差し入れのカステラなんか食べながらね。

水野 (笑)

ビッケ 「水野さーん!」って突然飛び入りして。そこでいろんなアイデアをもらえたことが本当にうれしかったですね。

水野 一回しかない体験をそのまま曲に反映させるとなると、完成させないと前に進めないですもんね。

ビッケ 「つくれないから、他の曲をつくろう」という感覚にはなれなくて。

水野 絶対に通らなければならない門というか。

ビッケ そうです。

水野 今、曲づくりのテーマに悩むことはありますか?

ビッケ 最近はないですね。

水野 なんかもう、自信に満ちあふれてるな。

ビッケ アイデアも浮かぶし、タイアップのお話を頂いたらその世界観にスッと入ってスッと書ける。

水野 なに、その無敵感!すごいなぁ。

ビッケ 今はそんな感じですね。

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「TOKYO NIGHT PARK」 ビッケブランカさん対談 HIROBA編集版 前編

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ソングライター水野良樹が主宰するHIROBAの公式noteです。 『考えること、つながること、つくること』 その3つを豊かに楽しむための広場=HIROBAをつくっていく試みです。 定期購読マガジン『HIROBA公式マガジン』のご購読もよろしくお願いします。
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