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髭をのばしている


髭を伸ばしている。

この苦難の状況下にあって、クソどうでもいいことで、申し訳ない。
わざわざ報告することでもない。いくら個人noteとはいえ、人様に読んでもらう場所に、いま、このタイミングでわざわざ書くことでもない。

もっと有益なことをしゃべるべきだ。
37歳のおっちゃんが髭を伸ばしているなんて、どのSNSでもバズりようがない、扱いようがない、こんな「だから何?」案件、本当にどうでもいいことだ。

でも、人間というものはうまくバランスをとるもので、どうでもいいことを書きたくなる気持ちは、日常が息苦しいときほど、切迫しているときほど、生まれてくるものだ。それこそ髭みたいに。

昨日、山本彩さんからのバトンを頂いた。


バトンは無縁だと思っていた。

思っていたけど、いつか来るかもな、なんてことも思っていた(友達少ないのに)。来たらどうしようかな、とも思っていた(来てないのに)。なんか”バトン疲れ”みたいなのも叫ばれているから、誰かから来たらやんわり断ろうかな、とも思っていた(いや、だから来てないのに)。誰かに渡すのも、そのひとがプレッシャーになっちゃうしな、とも思っていた(渡す友達いないのに)

そしたら、山本さんから来た。
山本彩さんから来たら、こりゃ断れないなぁ(なんて困った顔して、めちゃくちゃ喜んでいたのだと思う)と悩んだが、さらっと弾いた(本当は、けっこう練習した。かっこつけてカメラの向きとか変えた。風が吹いているバージョンも考えた)


マスクをしている。(かっこつけて弾いている)

当然ながら感染拡大予防のためだが、もうひとつ理由がある。

髭が伸びている。

なんか「風が吹いている」みたいなイントネーションだ。

さぁ、皆さんも歌ってみてほしい。

髭が伸びている。

もう、歌わずにはいられない。ぜひ「歌ってみた」とかやってほしい。大丈夫、絶対にバズらないから。


なぜ髭を伸ばしているか。
さほど理由がない。

緊急事態宣言があって外出自粛期間に入った。本格的にこもっているからか、髭を剃るのを忘れた日がたまたま数日続いた。

締め切りのときはよくある。これは、前からよくあることなのだ。
ついつい朝、剃るのを忘れる。一日中、作業をしていると別に外にもでかけないから剃らないまま次の日を迎え、同じくりかえし。いつのまにか、ちょっと伸びている。そんなことは今までもよくあった。

だが今までは、そうやってちょっと伸びても、ラジオのレギュラー収録とか、テレビとか、撮影とか、なにかしら身なりを整えないといけない仕事が定期的に入ってきて、そこで必ず剃っていた。伸ばしきれなかった。

今は、すべてリモートだ。人様に会うこともない。
近所のスーパーや、犬の散歩などの最低限の外出もマスクをするので髭が見えない。

あぁ、なんか伸ばしてみたら、どうなるのかな(今まで伸ばしたことがない)
てか、俺、髭伸びるのかな。ふさふさって。なるのかな。


興味が湧いてきてしまった。今しかない。チャンスは、今しか。

ただ、それだけだ。


わかっている。どうでもいい。
ここまで読ませておいて、おまえ、本当に理由がねぇじゃねーか。
あなたの憤りの気持ちは、想像するにあまりある。申し訳ない。

だが、そのどうでもいいことの積み重ねで、ちょっとだけ日常を再構築してみたいという気持ちはあるのだ。少し、真面目に語れば。

いつ終わるかわからない。ちょっと立ち止まれば、気持ちがふさがってしまう。そんな毎日だ。

だから、少し毎日に変化をもたらして「あ、今日も、ちょっとのびたかな?」とか毎朝、本当にどうでもいい(それが髭なんて、ちょっと気持ちわるがられるかもしれないが)ことを思って、日々を過ごしている。

3歳の息子と風呂に入ると、シャワーを奪われる。
息子が、自分の顔にシャワーのお湯をぶつけてくる。
いつものやんちゃないたずらかと思ったら、顔が真剣だ。

「とれない、とれない。どうして?なんでパパのゴマとれないの?」

もう、この愛らしい言葉が聞けただけで、髭をのばしてよかったなと思っている。

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ちなみに、これが本邦初公開!

これが、愛する我が息子!!!



…によく似た、35年前の自分である。(でも、本当に似ている。親戚が引くぐらい似ている)


最後に、どうでもいいことで締めたい。

明日、髭剃ります。


笑顔でいたいものですな。



水野良樹

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