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「TOKYO NIGHT PARK」 緑黄色社会さん対談 HIROBA編集版 前編

同じEPICレコードジャパンに所属するレーベルメイトであり、いきものがかりのデジタルフェスでも夢の競演を果たした緑黄色社会から小林壱誓さん、穴見真吾さんを迎えたJ-WAVE「TOKYO NIGHT PARK」の対談。
絶対的なボーカルの存在、緊張の“曲聴き会”など、共感ポイント満載のトークを前後編のHIROBA編集版としてお届けします。

【前編】誇りを持てる圧倒的ボーカルの存在

水野 今回のゲストはニューアルバム『SINGALONG』をリリースした緑黄色社会から男子メンバー2人、ギターの小林壱誓さん、ベースの穴見真吾さんです。よろしくお願いします。

小林・穴見 よろしくお願いします!

水野 9月19日に、いきものがかりがデジタルフェス(「いきものがかり結成 20 周年、いきものがかり DIGITAL FES 2020結成20周年だよ!! 〜リモートでモットお祝いしま SHOW!!!〜」)を開催して、緑黄色社会のみなさんにゲストで出ていただきました。ありがとうございました。

小林・穴見 ありがとうございました!

水野 いやぁ、素晴らしいライブでした。

小林 素敵な企画すぎて、ずっと胸がキュンキュンして。

水野 僕たちもすごくうれしくて。吉岡(聖恵)が…演奏中に泣いてました。

穴見 えー!

水野 特にボーカルの長屋(晴子)さんが、いきものがかりを好きということで。

小林 そうなんです。長屋は小さい頃からずっと聴いていたみたいで。感極まってウルウル状態で。

穴見 涙をこらえて…。

小林 よくがんばったなと思いましたね。

穴見 いきものがかりさんにライブを見てもらっている…あの感じね。

小林 最後の曲「想い人」を演奏しているときに、いきものがかりのみなさんが目の前にいて、長屋が泣くんじゃないかなって…ちょっと不安な眼差しで見てました。

水野 リョクシャカが最後の曲を演奏しているときに、僕らは次の準備のためにちょうど目の前に座ったんですよね。そのタイミングで長屋さんがMCを始めて、こんなタイミングある⁉︎みたいな。それがすごくうれしくて。しかも長屋さんだけじゃなくて、バンドメンバーみんながその気持ちにリンクして熱くなっていく感じが伝わってきて…感動的な場面を共有させてもらって、ありがとうございました。

小林・穴見 こちらこそ、ありがとうございました。

水野 いきものがかりとリョクシャカのつながりとしては、EPICのレーベルメイトであると。

小林 そうですね。ちょっとおこがましいんですけど、EPICに入った当時から友達には「オレ、いきものがかりとレーベルメイトなんだよ」って。

穴見 めちゃくちゃ言いまくってたよね。

水野 うれしいわー。僕ら、そういうふうに言ってもらえることが少なくて。

穴見 いやいや、そんなことないですよ、絶対。

水野 バンドの結成はどういうところから?

小林 まずは高校に入学して、僕と長屋が一緒にバンドを組もうと約束していたんです。軽音楽部で一緒に組むことになって、そこにキーボードのpeppeもいて。その1年後に校内だけじゃなく課外活動もしようとなったタイミングで、真吾を加入させて。

水野 2人は幼なじみなの?

小林 そうなんです!

穴見 壱誓は僕が赤ちゃんのときから知っていて。

小林 よく泣く子だなと思ってました。

穴見 いやいや、絶対覚えてないでしょ(笑)。

水野 (笑)

水野 穴見くんのほうが年下?

穴見 そうです。2コ下です。

水野 へー!学生時代の1コ、2コってけっこうデカいじゃない。年上のバンドに入るって怖くなかった?

穴見 ちょっと怖くて。初めてのリハでも、壱誓は知り合いだから喋れるんですけど、女子メンバー2人が高2で、僕は中3で。

水野 中3だったんだ!それはかなり緊張するよね。

穴見 めちゃくちゃ緊張して。JKって感じの2人がそこにいて。

水野 (笑)

穴見 特にpeppeなんかは、お団子にしてルーズソックス履いてみたいなタイプだったんで…マジで怖かったですね。

水野 (笑)演奏自体は自然に入れましたか?

穴見 演奏自体はスッと。

小林 むしろ最初は言葉のコミュニケーションが取れなかったので。初めてのリハスタジオで、音出しからずっとスラップを弾いてるんですよ、真吾が。

水野 おお。

小林 音コミュニケーションですね。

水野 かっこいい。

穴見 何か爪痕を残すというか。僕が入っていいのか、最初の1、2回は試されていたんですよ。

水野 軽いオーディションみたいな。

穴見 そうです。だから、やれることを全部やらなきゃと思って。喋れないし、ベースを弾きまくるしかないと思って。

水野 最初はカバー?それとも最初からオリジナル?

小林 えーっと、真吾が入ったときは…。

穴見 カバーとオリジナル、両方やってた気がする。

水野 もともとバンドにはベーシストはいなかったの?

小林 いや、いたんですよ。同じ学校の軽音楽部に女性のベーシストがいたんですけど、その子が弓道部に専念したいということで。

水野 学生にありがちなパターンね。穴見くんの演奏を見て、他の3人はどう思ったんだろう?

小林 僕はずっと知ってましたけど、他の女子たちは「こんなに上手い子入れて、逆に大丈夫かな?」みたいな。

水野 そんな感じだったんだ。すげぇ!

穴見 そんな感じだったんだ(笑)。

小林 明らかに真吾の楽器歴が長かったので。

水野 ああ、小さい頃からやってたんだ。

穴見 でも、中1くらいからですけどね。リョクシャカ自体が、高校から楽器始めますみたいな感じだったので。

水野 え!なんであんなにみんな上手いの?

小林 いやいやいや、まだまだ全然です。

水野 いきものがかりってバンドというよりもユニットに近くて…で、僕らは演奏が全然ダメなので。バンドでの4人の立ち振る舞いを見て、「このバンド感は自分たちにはたどり着けないな」と思って、すごく眩しく感じたんですよ。

穴見 えー!

水野 この数年間でバンドとしてひとつになっていく過程で、何か大きなきっかけはありましたか?

穴見 一緒に大会に出るということがありましたね。ひとつの目標に対して、みんなで進むというか。

小林 そうだね、真吾が入ってきて1年後くらいの2013年に大きな大会に出て。初めてオリジナルソングをやってみようということで、バンドアレンジも手探りで。そこで「自分たちはどうやって音楽をつくっていけばいいのか」みたいなことも話し合って、固まっていきましたね。

水野 最初からプロを目指そうとしていたの?

小林 言葉には出さなかったですけど、みんな心の奥底では考えていたとは思います。

水野 それ、いつの段階で初めて口にした?

小林 その大会に出て準グランプリを頂いたんですけど、そのあとくらいですかね。「どうしていく?オレら」みたいな感じで。

水野 なるほど。

小林 ひとまずはその大会を目標にしていたけど、急に次に目指す場所をどうしようかと。「プロになっていくしかないんじゃないか」という話し合いをしましたね。

穴見 そうですね。

水野 そのとき、穴見くんだけ年下じゃない。

穴見 はい。

水野 迷ったりしなかったの?

穴見 僕は全然。逆に迷ってなかったかもしれないです。まだ高1で、進路のことを考える猶予があったので。僕以外のメンバーはけっこう話はしてたよね。

小林 そうだね。あと、これは水野さんもわかっていただけるかもしれないですけど、圧倒的なボーカルがいるので。

水野 なるほど!

小林 なんか、やっぱり自信はあったんですよね。

水野 いいですねー!自分のバンドのボーカルに誇りを持てるのは素晴らしい!

小林 (笑)

水野 やっぱり、そこなんだろうね。自信を持って言えるのは本当に素晴らしいと思います。「ここにボールを集めれば、絶対にゴールしてくれる」みたいな、みんなが共有している感覚ってあるじゃない。

小林 はい。

水野 そういうのがリョクシャカのみんなにもあるんだろうな。それがバンドの一体感につながってくるだろうし。だんだん大会に出て、他のバンドを見たり、上の世代とも対峙するようになって、不安になる瞬間はなかった?

小林 200人キャパくらいのライブハウスでやっているときは、本当に不安にならないくらい、長屋より歌が上手い人がいなかったんですよね。

穴見 言うねー(笑)。

水野 いいなー(笑)、いい!素直!

穴見 まぁ、でもオレも同じこと思ってた(笑)。

水野 (笑)うちはこのピッチャーでいけば絶対に勝てる!みたいな。

小林 そうなんですよ。守備はボロボロだけどみたいな。

水野 いやいやいや。

穴見 (笑)

小林 ピッチャーいれば、いいっしょ!って。

水野 曲つくるときは、長屋さんのボーカルを意識しながら?

小林 人によると思うんですけど、僕は逆に長屋の歌を意識せずに。

穴見 もともと壱誓も歌いたかった人だからね。

小林 もちろん女性のキーは考えますが、割と自分が気持ちいいように。だから、長屋が歌うことを最初は想定せずにつくります。長屋にはない引き出しを提示したいので。

水野 全員書くわけじゃない。それぞれ、どういう違いがあるんだろう?

穴見 僕の場合だと、歌というより「こういうジャンルを歌ってほしいな」というところから曲づくりを始めるので、壱誓とは全然違うタイプかもしれないですね。

水野 メンバーそれぞれに着眼点が違うという感じかな?サウンドを意識する人、メロディに集中する人、タイプはいろいろだと思うけど。

穴見 キーボードのpeppeは、ライブを想像して曲をつくるらしくて。「ここで火が出る」とか言って。

水野 おお、キタ!

穴見 「演出込みでつくりました」って、どんだけ先の話だよって(笑)。

水野 なるほどね。メンバーそれぞれがつくって、世界観を統一したり、バランスはどうやって処理していくの?

小林 それはもう、ボーカルがギュッ!とまとめ上げてくれるんですよね。長屋晴子が歌えば!っていう。

水野 出た。いいわ!もう、気持ちいいくらいの、ボーカル大好き。

穴見 (笑)

水野 でも、それ大事だよね。僕らも水野/山下(穂尊)がつくることが多いけど、どのジャンルを行っても吉岡が歌うとなんとなく“いわゆる”いきものがかりになるというか。いい意味でフラットにしてくれると。なので、こちらは自由にいろんなところにボールを投げられる。そこは考え方としては近いのかもしれないですね。

小林 そんなキレイな言葉の表現でまとめられず…すみません。

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ソングライター水野良樹が主宰するHIROBAの公式noteです。 『考えること、つながること、つくること』 その3つを豊かに楽しむための広場=HIROBAをつくっていく試みです。 定期購読マガジン『HIROBA公式マガジン』のご購読もよろしくお願いします。