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純粋に楽しむ精神状態を取り戻す

「TOKYO NIGHT PARK」HIROBA編集版
水野良樹×ハマ・オカモト

OKAMOTO'Sのハマ・オカモトさんを迎えて、
ついに実現した
J-WAVE「TOKYO NIGHT PARK」の対談。
2週にわたるオンエアに加えて
放送されなかった内容まで、
熱い言葉の数々を
全4回のHIROBA編集版としてお届けします。

Part 1 純粋に楽しむ精神状態を取り戻す

水野 ハマさん、よろしくお願いします!

ハマ よろしくお願いします!最初のゲストが僕って…大丈夫ですか?

水野 もちろんですよ!やっと実現したのですが…PCのモニター越しという。

ハマ まだまだ気をつけないといけないですからね。世の中のみなさんは「ラジオは意外と(通常通り)できているな」とお思いでしょうけど…けっこうスレスレの感じですよね。

水野 そうですよね。今、新型コロナウイルス感染拡大の影響で予想もしないような状況が生まれています。ハマさんも体調を崩された時期がありましたが、どう過ごしていますか?

ハマ 体調不良もあったので基本的には自粛と体力回復に努めていました。5月に入ってからは、自宅からのリモートですが仕事にも復帰して。でも…インターネットはほぼ見ていないですね。

水野 見るのもつらいというか…。

ハマ どうなるかわからないくらい体調が悪かった中で、日々いろんな情報が飛び交っていて…気が滅入ってしまうのもよくないなと。SNSもなかなか見られなかったですね。

水野 刻々と状況が変わっていって、世の中の雰囲気も予想できないというか。1週間前の「普通」が「普通ではなくなる」ことも多くて。僕も不安でしたが、体調を崩されていたこともあってハマさんはいっそう不安が強かったのではないでしょうか。

ハマ 世界の歴史を見るといろんな疫病はありましたけど、現代において、自分が生きている間には想像もしないような状況で…。解決策もまだ見つかったわけではないですからね。

水野 起きてはならないけど、災害の場合は復興していく姿が想像できる部分もある。今回は予想がつかないし、終わりも見えない。ある程度は生活の様子が戻ったとしても、第二波、第三波がやってくるんじゃないかという今までと違う不安がありますよね。

ハマ そうですね。

水野 OKAMOTO'Sのメンバーとは連絡を取り合っていましたか?

ハマ メンバー、スタッフと「今、何ができるか」という話はしていました。とはいえ…答えが出ることがないので。

水野 はい。

ハマ リモートで楽曲データをやり取りして、各々がレコーディングすることもできますが、それよりも先の話をちゃんとしたいですよね。

水野 はい。そんな中で「ON AIR大久保スタジオ」が閉館するとか…。

ハマ いやぁ、本当ですよね。

水野 「ON AIR大久保スタジオ」はミュージシャンの間では基本のスタジオというか、みんながお世話になっているスタジオで。全国各地のライブハウスも厳しい状況が続いている。そういった声はハマさんにも届いていましたか?

ハマ デビュー前からお世話になっているライブハウスが、過去のライブアーカイブをYouTubeで公開して「投げ銭」を募っています。そういった活動を広められるように協力しながらも、日々届くのは「キツい」という声のほうが多くて…。

水野 そうですよね。

ハマ 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、僕たちミュージシャンの活動はいちばん先(最後)じゃないですか。

水野 遠いですね。

ハマ いろんな職種の方が厳しいのはもちろんですが、音楽、とりわけライブに関しては…ライブハウスをはじめ、運営の方々、照明さん、音響さん、ローディーさん…みなさん、なす術がない。

水野 その通りですね。いきものがかりが初めてライブをした地元のライブハウスも苦境に立たされています。クラウドファンディングの声かけに協力しましたが、何かアクションを起こしてもカバーしきれない。短期的にはできても、この先ずっと続けられるかというと…。

ハマ 厳しいですよね。

水野 音楽業界にいる人たちはその苦しさをお互いにわかり合えるけど、外から理解するのは難しい。表に立っているミュージシャンは多少は気にしてもらえるけど、ライブをつくる上で多くの方々が関わっていることを理解してもらえない…八方塞がりの状況ですね。

ハマ 音楽に関わる全員が同じことを思っている。我々は今、ラジオのお仕事でしゃべれる立場にあるからこそ、そのことを「広める」というと少し違うかもしれませんが「伝えないといけない」と思いますよね。

水野 同時に「この先、何ができるか」を考えていく。

ハマ そうですよね。ひとつは「純粋に楽しむ精神状態を取り戻すこと」が大事だと思います。

水野 はい。

ハマ OKAMOTO’Sはアプリをリリースしていて、ユーザーが見られるコンテンツがいくつかある中で、過去のライブ映像や各地でのライブMCをアップしています。

水野 なるほど!

ハマ 楽しめるものに触れて、まずはみんなで精神状態を上げていきたい。

水野 そうですね。

ハマ とにかく思いついたことを提示し続けることが大事だと思います。これから先はどんなフォーマットになっていくか、わからないですからね。

水野 そうですね。とはいえ、リアルのライブに勝てるか、レコーディングスタジオで作った楽曲に勝てるかというと…そうではないような気もする。

ハマ 新しい基準とは言いつつ、実際に現場でつくるものに勝ってほしくない。在宅でリモート収録ができるとわかったのはいいことですが、問題が解決したあとも「あのとき家でできたから、それでよくない?」となるのも寂しいなというのが本音で。人にまったく会わないのも怖いですし。

水野 本当にそうですね。先日、音楽番組にリモート出演しました。ライブツアーのメンバーそれぞれが録った音を重ねて、画面にはツアーメンバーの顔が並んでいる。久々にみんなの顔を見ることができてうれしかったけど、一緒に演奏しないのはものすごい障害だと思いました。

ハマ そういうことですよね。

水野 視聴者のみなさんには「久々に聴けてうれしい」という気持ちになっていただけたとは思います。

ハマ はい。

水野 でも、ツアーリハーサルで顔を突き合わせての演奏とは違うし、レコーディングスタジオでの演奏とも違う。やっぱり、なにか難しい…。ひとつの方法としてはいいのですが、これがスタンダードになってしまうことはよくない。そこは伝えていかなければと思いました。

ハマ 確かに。表面的に捉えられて「できるじゃん」となってしまう。集まるのはいいことだと思われない気がして…そこは考えものですよね。

水野 コロナの影響が出る前から、制作にかける予算が少なくなってきて、大きなスタジオで録る機会が減っている。その状況がより加速してしまうのは、もったいない気がします。

ハマ そうですね。

水野 なんかもう…だんだん下を向く話になっちゃいますね…。

ハマ 下を向かないように努力しないといけないですが、問題は浮き彫りになりますよね。

(つづきます)

次回:Part 2 次のフェーズの距離感

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ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)
1991年生まれ。ベーシスト。
4人組バンドOKAMOTO’Sの活動のほか、
数多くのアーティストのレコーディングや
ライブサポートでも活躍。
Twitter 
Instagram
OKAMOTO‘S オフィシャルサイト

Text/Go Tatsuwa

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