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なくもんか。フリー素材っぽいひと。


なんでその話になったか、忘れたけど。「なくもんか」のミュージックビデオの話に最近、現場でなった。同名の映画「なくもんか」の主題歌。


作品を監督した水田伸生監督がミュージックビデオも撮ってくれるということになり、3人がちょっと芝居じみたことをするという試みになった。吉岡はコンビニの店員さん、山下は司法試験を目指す学生。そして自分は会社員。

(MVがYouTubeでついに見れるようになったので、じっくり見てください↑)

冒頭の通勤シーン、新宿駅の西口あたりだったと思うがスーツを着込んだ自分があまりに会社員ぽくなりすぎたため、当時のマネージャーが自分を新宿の街で見失うという珍事も起きた。

ウィキペディアにちゃんと載っている。

2020-07-04 23.00のイメージ


気づかれないネタはもうありすぎてしまって、なんていうか、もう飽きられてるんだろうなと思うんだけれども、まぁ、そういうネタだけは静かに、それこそ誰にも気がつかれることなくたまっていってる。


「なくもんか」の話に戻りたい。

そういえば、と思い出したことがあった。
この生まれて初めてお芝居っぽいことをさせてもらったミュージックビデオ。

人生初めてのお芝居で「普通の会社員」という、おそらく人生最高のハマり役をいきなり頂けたことをきっかけに起きたあるハプニングがあった。

もう何年前だろう『鍵泥棒のメソッド』という映画を、映画館に普通に客として見に行った。堺雅人さん、香川照之さん、広末涼子さんが出演する映画でコメディタッチのとても面白い映画だった。

香川さん扮する”殺し屋”がひょんなことで記憶喪失になり、堺さん扮する売れない役者がその機に乗じて彼になりすます。二人の人生が入れ替わるのだが、それがいろいろなドタバタ劇を生む。ヒロイン的存在の広末さんとの恋模様もあって、これが腹から笑えて、ちょっとキュンとできて、すばらしく楽しい映画だった。

ポップコーン片手に、まぬけな顔して大笑いしながら映画館でぼけーっと見ていたのだが、あるシーンで目が点になった。

”殺し屋”の香川さん、”殺し屋”なので職業上の様々な変装グッズを持っている。それを隠れ家としているマンションのなかで整理するシーンがあった。

小さなボックスに偽造免許証、偽造IDが、ずらっと並べられている。この偽造カードたちを使いこなし、いろいろなところへ潜入するのだろう。

パラパラとめくる香川さん。

不意にあるカードで手が止まる。



想像してみて欲しい。

普通に映画を見ていて、いきなり当代きっての人気俳優、香川照之さんの顔写真(なぜか茶髪)とともに自分の名前が出てきたときの驚きを。

かといって映画館のなかで、その驚きを誰とも共有できず、ひとりでポップコーンを吹き出しそうになりながらモゴモゴしているときの男の心境を。

なんて日だ!


映画のスタッフの方がいきものがかりを好きでいてくれて、それで「ちょっとした遊びで」みたいなことを期待したが、どうやらそういうことではないらしい。そんな下心を持ってしまったことが恥ずかしい。

この社員証。

実は「なくもんか」のミュージックビデオで登場する。
「普通の会社員」を演じた水野の小道具として用意されたものだった。

画像2

↑首にかけてるやつ。

ミュージックビデオのときは、当然、水野本人の写真が貼られていた。

おそらくその小道具が流用されていたのだと思う。小道具なんて膨大にあるだろうから、細かいものはいろいろなところで使われていても不思議ではない。

おそらく映画のスタッフさんはいろいろな社員証や、免許証の小道具をこのシーンのためにたくさん集めていて、そのなかにたまたま「水野良樹」の社員証が紛れ込んでいたのだろう。

水野良樹の顔写真が貼られている、水野良樹と書かれている社員証を見て、それがなんとかがかりのやつだとは気が付かず、使ったのだと思う。

この話をしたら、吉岡が端的につっこんでくれた。

「おまえはフリー素材か!」

どうもこんにちは、歩くフリー素材。水野良樹です。


自分の気がつかれないエピソードには、こんなパターンもあるのだ。

街中で気がつかれない。テレビ局の入口で気がつかれない。メンバーと一緒にいるとマネージャーと間違えられる。楽屋にいると挨拶に来た若手のミュージシャンの方に「ご本人さまいらっしゃいますか?」と聞かれる、ライブを終えて楽屋口から出ると出待ちのファンの方々の前を素通りできてしまう…だけが、気がつかれないエピソードではないのだ。


題して、フリー素材に思われちゃうパターン。


人には、いろいろな道がある。

自分も、この道を極めていきたい。


この映画のあと、香川さんと堺さんが出演された『半沢直樹』シリーズが大好きだ。延期となっていた続編もそろそろ始まるとも聞く。楽しみだ。

間違って、この小道具も使われないだろうか笑。


水野良樹



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