そのことは金曜日に考えるから no.13
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そのことは金曜日に考えるから no.13

HIROBA

大晦日の金曜日になりました。

毎週、金曜日に更新される水野良樹の長文コラム『そのことは金曜日に考えるから』。HIROBA公式マガジンをご購読頂くと、全文がお読み頂けます。

Spotifyで『そのことは金曜日に考えるから』プレイリストをつくりました。コラム内でセレクトした楽曲を、ここにリストアップしていきます。ぜひ金曜日の夜長のおともに。


Opening


2021年が終わりを迎えようとしています。寒波が来ているようですね。どの地域もかなりの寒さなんだとか。夕方、犬を散歩させてきたんですが、東京も少しだけ雪が散らついていました。今はもう、やんだかな。みなさんもどうか暖かくしてお過ごしください。

大晦日のそわそわした感じというのはありますよね。
いつだって、昨日から今日へ、今日から明日へと日付は変わっているはずで、それはいつも通りすぎているはずのことなのに、この”年をまたぐ瞬間”というのは、特別な感覚があります。

これもまた、何もないところに意味を見出すということ。ただ漠然と広がっている時間の海のなかに、暦、季節、時刻、という”時の区切り板”をとりつけて、そこにリズムや意味を見出した、人間の想像力というか。空間はただぼんやりとそこに漂っているだけなはずなのに、あと数時間したら、何かが変わったような気持ちになるのだから、すごいものです。

とか、なんとか言っていますが、そんな七面倒くさいことを考え続けた1年でもありました。『OTOGIBANASHI』なんかは、その表現として、最たる例だったかな。こちらの序文も、底辺に通づるテーマとしては、同様のことを綴っています。

Chapter1 2021年


振り返ることは、もうけっこうやってしまいました。Twitterでもいくつか呟いてみました。肌感覚としては今年はあんまり曲を多く書いていないイメージだったんですが、それでもけっこうありました。

いきものがかりとしては、春には「WHO?」というアルバムの発売もあったし、ツアーもありました。そして山下の脱退もあって。表に出ない部分で、やらなきゃいけないこと、処理しなきゃいけないことがたくさんあった1年でもあったから、いつも「曲作りに集中したいな」という飢餓感みたいなものを抱えていたので、そのイメージもあったのかもしれません。

あと、けっこう本を読んだかな。もっと読みたいけれど。
「OTOGIBANASHI」もあって、作家さんとやりとりをする機会も増えたので、前もっての予習としてもそれらの作家さんの作品を読ませて頂いたし、それをきっかけにやたら本への欲求が高まったところがありました。

宮内悠介/盤上の夜
幸田文/台所のおと
皆川博子/死の泉
伊藤亜沙/ヴァレリー芸術と身体の哲学
彩瀬まる/やがて海へと届く
塩田武士/歪んだ波紋
岸政彦/断片的なものの社会学
遠藤周作/深い河
鷲田清一/「聴く」ことの力: 臨床哲学試論
鷲田清一/現象学の視線
木村敏/からだ・こころ・生命
木村敏/あいだ
木村敏/関係としての自己
原田マハ/たゆたえども沈まず
山崎努/俳優のノート
…ここ最近読んだものの一部。。。

もうちょっとしっかり、本を読む時間はとりたいと思っています。


Chapter2 2022年


今更なんですけれど、40歳を前にして、積み重ねることの重要性を感じています。ずっといい加減に生きてきたなと思っていて。

さまざまなあきらめを経たうえで、それでも生きていかないといけません。後ろ向きでも、もちろん前向きでもなく、ただ淡々と、過去と現在と、おそらく来るであろう未来とを、糸をたぐりよせるようにして、うまくつないで、分散しないように、かといって絡まり合わないように、うまく長い線をこしらえて、たどりついたところから振り返って、おそらく結果として、そこに現れる、そこから眺められる物語を受け入れられるように。

生きていきたいと思っています。

さぁ、もうすぐ新年ですね。
2021年、HIROBAをありがとうございました。


どうか、みなさん良いお年を。


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