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TOKYO NIGHT PARK 20.04.17


昨晩もJ-WAVE TOKYO NIGHT PARKの放送日でした。
お聞き逃しの方は、radikoでもどうぞ。


上白石萌音さんの『夜明けをくちずさめたら』(NHK みんなのうた)についても、おしゃべりしました。

上白石さんの歌入れのときは僕も立ち会うことができました。なかなか稀有な体験でしたね。編曲プロデュースをしてくださった宗本康兵さんがディレクションするところの近くにいさせてもらって、歌ができあがっていく時間を共有できました。

歌入れの場面というのは、文字通りシンガーの方にとっては真剣勝負の場で。
だからこそ、そのひとの人間性だったり、歌に向かうスタンスだったり、これまで積み重ねてきた技術や工夫だったり、そういうものが大なり小なり、こぼれてくるものです。

歌のディレクションって、どうしても細かいところに目線が行きがちで、部分部分の小さな修正になりがちなんですが(その積み重ねもとても大事です)、上白石さんの歌入れは1テイクごとの温度感がガラリと違っていて、まるでその場かぎりの短編のお芝居を、何度も目の前で見させてもらっているような素敵な感覚でした。

歌い出しから、フルコーラス終わって、最後の歌い終わりまで。
数分間のメロディのぜんぶがひとつづきで、なだらかで豊かな緩急があって、歌が物語をもっているようで。だからたとえ細かいミスがあったとしても全然気にならない。ストーリーとして聴いてるから、心地よく流れていって。

お芝居のことは門外漢すぎて僕はよくわからないのですが、こちら側からいくつか歌い方についてリクエストすると、上白石さんはすぐに言葉の真意をとらえてくれて、”気持ちを入れる”と言うのでしょうか、ふっと表情が変わり、また次のテイクでは今までとは違うお芝居のストーリーがはじまっていくんです。それに熱くなって宗本さんも僕も、またリクエストして。お互い相乗効果で、徐々にゴールに近づいていって。とっても感動的ですばらしい歌入れに立ち会えて、幸せでした。

この曲をつくりはじめたのは、昨年末だったと思います。
レコーディングは2月だったかな。

まさかこういう状況のなかで流れていく歌になるとは想像していませんでしたが、書いた歌詞が、世情に”合ってしまう”という不思議なことは、何度か経験しています。上白石さんの素敵な歌声が、遠くの誰かにも届くことを祈っています。


夜明けをくちずさめたら/上白石萌音

誰もがひとりぼっち
やりきれないほど
悲しみがあって
でも笑いたくて
悔しさにもたれて
見上げた夜空にくちずさむ

願いが叶うのなら
はぐれたひとにも 
しあわせが落ちて
ぬくもりが生まれて 
優しさがつながれて
またいつか逢えたらいい

きみは月を見てる
涙に負けないように
誰かの手に愛がやどること
願っているんだ そうだろ
ぼくも月をみてる
きみとおなじ月を
寂しさこそぼくらのきずなさ
夜明けはきっと来るから


それはもうきれいごとだと
嗤うひとたちの言葉に敗れて
分かち合うことをあきらめたりしない
誰かを傷つけたくない

どうかもう
震えるその手を
自分で責めたりしないで お願い
みんな みんな 愛されたいと 
言えずに生きている

ぼくは月を見てる
そして夢を見てる
心のなか奪われはしない
希望があるんだ そうだろ
みんな月をみてる
誰かを想いながら
いつの日かとなりに座って
夜明けをくちずさめたら

夜明けをくちずさめたら



水野良樹

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